麻酔あけ

疲れ果ててしばらく寝ていたのだが、夕方ぐらいから徐々に麻酔が切れてくる。痛い。ものすごく痛い。怪我したときより痛い。骨の髄をくり抜いてチタンの棒を突っ込んでるんだから当たり前か。ずしんと響く鈍痛がひたすら痛い。看護師さんに痛み止めを要求したら、晩ご飯が出てきた。痛み止めは食後の薬か。しかし、麻酔の先生は今日一日上半身を起こしてはいけないと言っていたが。副作用で頭痛が出ることがあるらしい。いい加減な病院だ。ともかく、痛みを我慢して夕飯を食べ、薬を飲む。もちろんすぐに効いてくるはずがなく、まだ効かない、といったら看護師さんに笑われた。30分ぐらいはかかるそうだ。30分しても全く効いてくる気配がないので、今度は座薬を要求した。これはどのぐらいで効いてくるのか、とたずねたら40分ぐらいだって。まったく。

この日も同僚がお見舞いにきた。しかし、圧倒的に痛いのとかっこわるい姿を見られてしまった。看護師さんは気を使わず、ふんどしの脇から管がのびている僕の下半身をちらりとご開帳したりしてくれた。

痛みから眠れそうもないと思ったが、睡眠薬を処方してもらう寸前になんとか眠りに落ちることができた。