救助要請

結局朝がきてしまった。尿意を催したのでトイレに行ったのだが、これが地獄のようであった。左足がちょっとでも動くと激痛が走るため両手でしっかりと抱えて階段をおりる。左足は全く地面につけられないため、右足だけで歩こうとするも、左足に響いて動けない。とりあえず椅子に座り、その椅子を座ったまま少しずつトイレに近付ける作戦に出た。痛みのせいで脂汗が滝のように吹き出し、貧血を起こしそうになり、戻しそうになる。途中、目覚まし時計がけたたましい音を鳴り響かせたが、やむなく放置しておいた。気の遠くなるような時間をかけてトイレとの間を往復する。戻ってきたら、目覚ましを止め、エアコンのスイッチを入れた。汗は暑さのせいもあったろう。

結局、これでは出勤するなど到底無理と考え、同僚に救助を求める連絡をした。この期におよんで救急車は呼ばなかったのだ。