セッション

会社を定時退社して、STAR PINE’S CAFEクジャムボンのセッションを聞きに行った。ゲストは高田漣、徳沢青弦。アンコールのみキセルの二人。

はこが小さかったので演奏や奏者が考えていることなんかが良く伝わってきて、非常に良かった。

クラムボン自身は、テクニック的に非常に優れているという感じではなく、特に場面を転換した後グルーヴが落ち着くまでにやや間があったりして緩慢な印象を受ける場面がみられた。周りのテンションが追いついてきていないのにドラムが仕掛けてしまったりしていたことにも起因しているように思える。
それから、テンポがややゆったりした場面が多かったが、早めのテンポの時にベースに縦ノリで引っ張ってほしいな、というところで八分音符引きばっかりだったり、横ノリのリフに持って行ったりしてしまいがちで別のパターンを聞かせてくれなかったところもやや不満。

ドラムのスタイルとして、ゴーストノートを多用しているところや、嫌味で無い範囲でパラディドルを組み込んでなおかつリズムが流れているところなんかは好みだった。近くで手元が見られて面白かった。
リズムがいい安定をしてきたところでいいタイミングでキーボードがいい乗っかり方をしてくる場面が結構あって、そういう時は演奏自体がかなり盛り上がっていてよかった。また、ゲストのペダルスチールも同様にいい仕事をしていたように思う。
アンコール前の最後の曲で、ちょっと強引な盛り上げ方をした挙句、曲を壊してしまったところがあった(多分わざとではないと思うのだが)が、どうなることかと思っていたらキーボードが冷静にフォローして、落ち着くまで静かな展開で持って行って上手に着地させていたところも感心した。

クラムボンとしては、クジャムボンの活動にはなかなかに思い入れがあるようで、ライブ終了後にはTシャツを手売りしていた。サインなんかも入れてくれていたようだ。テープ・ツリーという企画も面白い企画だし、これからもがんばってほしいと思う。

満足。